2月27日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は5日続落。週間ベースでは3週間ぶりに下げに転じた。ドルが2006年4月以来の高値を付けたことを受け、代替投資としての貴金属需要が弱まったことが背景。
米財務省がシティグループに対する3回目の救済策で合意したことで、信用危機と景気後退が一段と深刻化するとの懸念が広がり、逃避先としてのドル需要が強まった。主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数はほぼ3年ぶりの高値を付けた。株価は3日連続で下げ、CRB商品先物指数も一時1.9%下落した。
ヘリテージ・ウェスト・フューチャーズ(サンディエゴ)の先物アナリスト、ラルフ・プレストン氏は「安全資産という点で、ドルに対する需要は金に対する需要を上回っている。金はドルに対抗する通貨に変わりつつある。市場では何が安全資産となるかが焦点となっている」と語った。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相場4月限は前日比10セント安の1オンス=942.50ドルで終了し、2月6日以来で初めて前週比安く週を終えた。週間ベースでは6%下げ、昨年12月5日以降で最大の下げ率となった。
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