2011年9月19日月曜日

欧州の銀行、160兆円相当の資産売却が必要に-米アポロのブラック氏

9月16日(ブルームバーグ):欧州のソブリン債危機に伴い、域内の銀行は総額1兆5000億ユーロ(約160兆円)相当の資産売却が必要となる-。米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社アポロ・グローバル・マネジメントの責任者、レオン・ブラック氏が16日、こうした見方を示した。

同氏はロシア南部のリゾート地ソチでの投資フォーラムで「大規模な売却となるだろう。売却はすでに始まっている」と述べた上で、資産売却が今後数年続くと予想した。

  ブラック氏によれば、ギリシャとポルトガル、スペイン、それに恐らくイタリアの公的債務水準をめぐる懸念が銀行に身売りや不動産ローン債権と不良債権の売却を促すことになる。

  同氏は、こうした資産売却は投資対象をソブリン債から多様化する上で「類まれな好機」をもたらすと指摘、アポロはこうした資産の一部にロシアと共同で投資することに関心を持つだろうと語った。

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