8月30日(ブルームバーグ):投資会社WLロスのウィルバー・ロス会長は、ユーロ圏でソブリン債危機から最初に立ち直るのはアイルランドだと予想した。歳出削減への積極的な取り組みを理由に挙げた。
ロス氏はラジオ番組「ブルームバーグ・サーベイランス」でトム・キーン、ケン・プレウィット両司会者のインタビューに答え、アイルランドは「困難な状況にしっかり耐えた」とし、危機を乗り切れば「根本的な優位性は損なわれない」と述べた。
WLロスを含む5社は、同国の銀行最大手、アイルランド銀行の株式の34.9%を取得することで合意している。
ロス氏は、アイルランドの強みは欧州で最低の法人税率と教育水準の高い若年労働力、整備された運輸・通信インフラだと説明。再び「ケルトの虎」として返り咲くだろうとした上で、「同国に多額の投資を行っている」と話した。また、欧州は「問題がより深刻」なためディストレスト資産への投資家にとって米国よりも魅力が大きいと指摘した。
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