6月23日(ブルームバーグ):ギリシャ危機解決に取り組む欧州首脳らは、同国の債務返済能力の欠如に対応しておらず、汚染がシステム全体に広がる恐れがあると米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)が警鐘を鳴らした。
エラリアンCEOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、欧州当局者らは危機の背後にある状況に対処せずに、ギリシャ危機を流動性の問題として扱っていると語った。
同CEOは「ギリシャは2つの根本的な問題を抱えている。債務が多過ぎること、それと十分に成長できないことだ」と指摘。「支払い能力の問題であることを認識してそれに対処し、基本的な影響の広がりを最小限に抑えるために他の部分を守るべきだ」と訴えた。
ギリシャ債務の国内総生産(GDP)比率は昨年143%に達した。
エラリアンCEOは「重要なのはシステム全体を汚染しないようにすることだ。支払い能力の問題に対して流動性の問題に対応するようなアプローチを続けることで、われわれは来る日も来る日も汚染が全体に広がる危険を冒している」と警告した。
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