2011年5月24日火曜日

ゴールドマン、ブランクファイン氏のクレムリン詣でが「三度目の正直」

5月24日(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グループがロシア市場の扉をこじ開けようとする取り組みが、17年で3回目の試みで成功しつつあるようだ。今回は10億ドル(約820億円)の自社資金を手土産に業務受注を狙った。

  努力は報いられ、ゴールドマンはロシア企業のM&A(企業の合併・買収)助言で今年2位に浮上した。10年以上にわたりトップ3に食い込めなかった同社として大躍進した。ブルームバーグのデータが示している。株式やユーロ債発行を計画する企業からは、10億ドル余りを自社資金で投資する約束をてこに業務を得た。

  ゴールドマンを率いるロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)は過去1年に2回にわたりロシアを訪れた。同社は1994年にモスクワにオフィスを開設したが、その後世界的に業務を縮小し、98年に再進出した直後にロシアがデフォルト(債務不履行)。ほぼ完全に撤退し、2006年に再参入した。以来、人員をほぼ3倍に増やし現在はモスクワで150人を擁する。

  ゴールドマンのロシア共同責任者、クリストファー・バーター氏は12日のインタビューで、「ゴールドマンは一貫性がないという印象をロシアで持たれていたが、いまやそれは真実ではない」と語った。

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