2010年11月18日木曜日

銀相場:来年1オンス=30ドル台へ、投資需要拡大で-GFMS予想

11月18日(ブルームバーグ):銀相場が2011年に1オンス当たり30ドル台に乗せる可能性が高いとの見方を、英調査会社GFMSが示した。価値保存手段としての投資需要の拡大を理由として挙げている。

  GFMSは18日のリポートで、銀相場の今年の平均は19.94ドル、来年は28ドルとの見通しを示した。昨年の現物価格の平均は14.70ドルだった。投資需要は今年の2億1000万オンスを上回り過去最高に達すると予想。工業用需要も増加するとみている。

  通貨の代替投資先としての需要などにより、銀現物相場は年初来で52%上昇し17日には25.60ドルとなった。今月は主要通貨に対するドル相場が昨年12月以来の安値まで下げた上、ギリシャやアイルランドの債務懸念が広がるなかユーロ相場は変動している。金相場は先週、過去最高値に達した。

  GFMSは「相場の主なけん引役は引き続き投資需要だ」と指摘。今年の銀供給は5%増加すると予想されるが「投資需要が供給過剰分を吸収する見込みで、超低金利やドル相場の軟化、金相場の上昇が今後も銀相場の支援材料になるはずだ」との見方を示した。

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