時事通信 10月22日(金)14時9分配信
【ニューヨーク時事】ケネディ米大統領が1963年に暗殺された直後に、就任後間もないジョンソン大統領も危うくシークレットサービスの手によって誤って射殺されそうになっていたことが明らかになった。米紙デーリー・ニューズなどが21日、近く出版される元警護官の回顧録の内容として報じた。
この事実を明らかにしたのはジェラルド・ブレーン氏(78)。ケネディ暗殺翌日の23日未明、首都ワシントンのジョンソン大統領の邸宅で警備に当たっていたところ、暗闇の中から足音が聞こえ、銃を構えた。その後、姿の見えた男の胸に照準を合わせ、まさに発砲しようとしたときに、それが大統領だと分かったという。
ブレーン氏はその場でしばらく大統領と向かい合い、「大統領から血の気が引いたのをよく覚えている」と振り返った。大統領は何も語らずに、家に戻ったという。
ブレーン氏が引き金を引いていれば、ケネディ暗殺で悲しみの底にあった米国民にさらなる衝撃を与えていたことは間違いない。ブレーン氏は「その後何年も悪夢を見続けた」と述べ、長年、この記憶にさいなまれたことを吐露した。
0 件のコメント:
コメントを投稿