4月10日(ブルームバーグ):著名投資家ジョージ・ソロス氏は、英国経済の均衡回復と景気支援を目的としたポンドの一段の下落を容認するかどうか、英次期政権は決定すべきだとの考えを示した。総選挙は5月6日に実施される。
ソロス氏は9日、英ケンブリッジでインタビューに応じ、英国はユーロ導入国よりも「経済を調整する手段に為替レートの調節を活用できる余地がある」と述べ、「次期政権が決定すべき課題だ。多くの選択肢があり、その一つが通貨下落だ」と語った。
ポンドは貿易加重ベースで、2007年初め以来25%下げており、英輸出品の海外での価格競争力を高めている。英政府が過去最大の財政赤字を抱えるなか、ポンド安は景気回復を支援する。ソロス氏は1992年にポンド下落に賭けたポジションから10億ドル(現在の為替レートで約932億円)をもうけたことで有名。
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