3月31日(ブルームバーグ):粗糖相場がさらに下落するとの見方が、アナリストやトレーダーの間で強まっている。世界の2大生産国であるブラジルとインドで来シーズンが豊作になると予想されるためだ。粗糖相場は1-3月(第1四半期)に四半期ベースとしては1985年以降で最大の下落率を示す可能性が高い。
ラウンド・アース・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、マルセロ・ドレア氏は、ブラジルから大量に供給されるため、粗糖相場が7月初めまでに16%下落し1ポンド当たり15セントになると予想。米調査・資産運用会社CPMグループのマーク・ハンセン氏は、年末に13セントまで下げ、年間ベースの下落率は52%に拡大するとみている。
ドレア氏は「粗糖相場は強気シナリオから弱気シナリオに移行している」と指摘。「若干調整局面に入る可能性もあるが、20セント台半ばの水準まで上昇する材料は何もない」述べた。
粗糖相場は2月1日に29年ぶりの高値である30.4セントに達した後、インドやパキスタン、エジプトなどの輸入国の市場での需要が減退したことから最大47%下落した。ICEフューチャーズUSの5月限の今月30日終値は0.37セント(2.1%)高の17.88セント。1-3月に34%下げている。
ハンセン氏は「基本的に相場は暴落している」との見方を示した。
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