3月19日(ブルームバーグ):著名投資家ジム・ロジャーズ氏は、英国の財政赤字を理由に、ポンド資産を回避していると語った。
同氏は19日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「ポンドをめぐる状況は超長期にわたり、とてもひどい」とし、「よほど割安にならない限りはポンドを買い戻すことは想像もできない」と述べた。
対ドルでポンド下落を見込む先物の残高は上昇を見込むものの8倍となり、1992年にジョージ・ソロス氏がポンド売りで10億ドルを稼いだ当時を上回っている。
67歳のロジャーズ氏は、「私が生きている間にポンドを保有するかどうかは疑わしい」と述べた。同氏はソロス氏とともにクオンタム・ファンドを設立した共同創業者。
ロジャーズ氏はまた、ギリシャを救済するべきではないとの考えをあらためて示し、ギリシャを破たんさせれば投資家はユーロが「ハードカレンシー(強い通貨)」だと結論付け、ユーロ相場は「天井を抜けて上昇する」だろうと予想した。
同氏はギリシャ救済について、「他人の金で長い間ぜいたくをしてきた人々をなぜ助けなければならないのか」と述べた。ユーロについては、市場全体が「巨額の売り持ち」になっていることを理由に買ったと述べた。ギリシャは向こう2カ月で200億ユーロ規模の国債償還を迎える。ロジャーズ氏は、「恐らく彼らはこの危機を乗り切るだろう。そうすればユーロの見通しはしばらくの間、改善するだろう」と付け加えた。
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