【ロンドン=木村正人】米投資銀行ゴールドマン・サックスのジム・オニール主任エコノミストは17日、外国特派員協会で会見し、米議会が人民元切り上げ圧力を強めていることについて「政治的には理解できるが、金融危機後の中国はその前の中国と違うことがわかっていない」と指摘。中国政府が国内のインフレ圧力を緩和するため2~3カ月内に自ら切り上げに動くと予測した。
新興国の経済成長力をいち早く見抜き「BRICs」と名付けたオニール氏は「今年、世界の経済成長は国内総生産(GDP)比で4・6%、来年は4・7%に達する。過去25年間の平均成長率3・7%を上回る力強さだ」と分析。中国、ブラジル、インドといった新興国に加え、インドネシア、トルコ、アフリカの一部国で経済ブームが起きていると指摘し、インドの経済成長率は2020年までに中国と肩を並べると予測した。
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