【ソウル西脇真一】聯合ニュースは4日、北朝鮮が通貨ウォンのデノミネーション(通貨呼称単位の変更)による混乱を受け、市場取引を全面的に許容し始めたと、北朝鮮消息筋の話として伝えた。北朝鮮はデノミ実施の際、社会主義計画経済の確立を唱え、「市場の役割は弱まる」と主張したが、国内経済の大混乱で政策変更を迫られた可能性がある。
報道によると、北朝鮮では最近、市場において工業製品を含むすべての物品の売買が許容された。閉鎖されていた大都市の総合市場も一部で取引が再開され、外貨商店も営業を再開したという。
北朝鮮は昨年11月末、旧貨幣100ウォンを新貨幣1ウォンとするデノミを電撃実施した。貨幣交換に制限を設け、インフレ抑制やたんす預金吸い上げなどで計画経済への回帰を図ったとみられるが、逆に物価暴騰や流通の停滞を招く結果となった。
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