10月26日(ブルームバーグ):投資家マーク・ファーバー氏は26日、米国の財政が「壊滅的」な状態にあることに人々が最終的に気付き、ドルは無価値になるとの見方を示した。
同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「ドルはいずれ、価値がゼロになるだろう。今はまだその時ではない」と述べた。「オバマ政権を見ていると、既にそうなっていてもおかしくないが、人々が米国の財政が完全に壊滅的な状態にあることに気付くのには10年ほどかかるだろう」と語った。
さらに、ドルは売られ過ぎのため短期的に反発するかもしれないが、上昇は続かないだろうとして、米国は債務返済のためにマネーを増やさざるを得ないだろうと説明した。
「私の見解では、米国の税収の約50%は国債の利払いだけで消えるだろう」とした上で、「この状態は持続不可能だ。結局、マネーを増やさざるを得なくなるだろう」と話した。
最良の投資先は米国外の通貨と商品、株式だとし、米金融当局の政策が株式相場を支えるとの見通しを示した。「S&P500種株価指数が900または800に下落したらすぐに、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は輪転機を回し始めるだろう」と話した。
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