9月10日8時30分配信 NNA
スタンダード・チャータード銀行(香港)が、香港進出150周年を記念し、150HKドル(約1,800円)紙幣100万枚を発行する。150の額面が紙幣になるのは、世界の主要通貨で初。10月1日の発行を前に9日から一部で応募受付を開始した。販売益は香港公益会などの慈善団体に全額寄付する。
1枚280HKドルで販売するほか、4枚つづりと35枚つづりの未裁断紙幣も用意。それぞれ1,888HKドルと1万8,888HKドルで販売する。また、好みの記番号を指定することも可能(1枚888HKドル)。
このほか「SC000002」「SC888888」などの“ラッキーナンバー”100枚は、競売にかける。封印入札方式で、最低入札額は番号の並びによって1万HKドル、6,000HKドル、3,000HKドルの3種類となる。
未裁断版および指定記番号紙幣の注文、ラッキーナンバーの応札は、9日から15日まで郵送とオンラインで受け付ける。注文者・落札者への引き渡し期間は10月1~4日。その他の紙幣は10月1~16日に、同行の取り扱い指定66支店や湾仔のコンベンション&エキシビションセンターで販売する。
コーポレートカラーである青と緑を基調にしたデザインは、同行の紙幣デザイナー、ヘンリー・ステイナー氏が手掛けた。表面にはビクトリア湾の衛星写真を背景に、同行の香港本部ビルを配置。裏面にはピークからビクトリア湾を見下ろす8人の後ろ姿を描いた。8人の服装にはさまざまな時代や生活層が反映されている。
■香港最古の発券銀行
スタンダード・チャータード銀行は、前身のチャータード銀行が1859年に香港支店を開設したのが香港事業の始まり。1862年には発券銀行に指定されている。
発表式典に出席した曽俊華(ジョン・ツァン)財政長官は、「過去150年間で香港は世界の金融センターとして発展した。スタンダード・チャータードは、その一歩一歩をともに進んできた。良いときも悪いときも香港に関与し、地域に貢献してくれたことは称賛に値する」と述べた。
同グループのピーター・サンズ最高経営責任者(CEO)は「最も古い発券銀行として香港のさまざまな歴史を共有してきた。今回の記念紙幣の発行は、香港における長期的展開のマイルストーンとなる」としている。
一方、9日付サウスチャイナ・モーニングポストは、記念硬貨取扱店の話として「記念的価値はあるが、短期的に取引額が急騰するようなことはないだろう」と伝えている。<香港>
最終更新:9月10日8時30分
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