6月12日(ブルームバーグ):米JPモルガン・チェースは12 日、外貨を売買する外国為替証拠金取引(FX取引)の「証拠金倍率」に上限を設定する規制が実施されると、円相場は「過剰な上昇局面」に直面し、一段と不安定になる可能性があるとの見方を示した。
金融庁の5月29日の発表によると、証拠金倍率の上限設定は2010 年夏に50倍、11年夏をめどに25倍と段階的に強化する方針だ。JPモルガンは調査を引用し、この規制により借り入れ資金を元手とする通貨取引は半減するだろうと指摘した。
JPモルガンのアナリストらは、12日付のリポートで、レバレッジ規制はFX取引からの大量の資金引き揚げを引き起こしかねないと指摘し、そうなればボラティリティが高まり、円が過剰に押し上げられる動きにつながるとの見方を示した。
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