5月6日8時56分配信 サーチナ
南アフリカの新大統領に今週選出されるのは、ジェイコブ・ズマ(Jacob Gedleyihlekisa Zuma)氏。ズマ派は、昨年末、南アフリカ高度経済成長の立役者ムベキ前大統領を失脚・追放することに成功しました。
そして先月下旬の南ア総選挙ではズマ党首率いるアフリカ民族会議が3分の2近くの得票率で勝利しました。着々と政治基盤を固めてきたズマ氏が今週いよいよ南アの新大統領に選出されます。
ただし、このズマ氏、貧困層・労働者層にうけるような政策を主張し、国民の人気は高いものの、政策に一貫性がない上、ズマ氏をとりまく疑惑・武勇伝を挙げればきりがありません。
・フランスから武器納入をめぐる汚職疑惑
・検察当局はズマ氏側の圧力により訴追を断念したにもかかわらず、「捜査そのものが政治的に利用されていた」と言わされる
・エイズウイルス感染者の女性をレイプして起訴されるも無罪
・子供は、現在認知しているだけで18人
・現在妻は2人
南アフリカは2010年サッカーワールドカップ開催を控えていますが、株価は昨年ピーク時と比較して3分の2以下の水準で低迷しており、通貨ランドも3年前の対円最高値(1ランド=20円弱)と比較して約半減(4月末1ランド=11円)している状態で、ズマ氏のやりたい放題が止まらないようなら、財政悪化、景気低迷、治安悪化が今よりもひどくなる可能性があります。まずは、ズマ氏の組閣・人事が、ズマ派で独占するのか、それともバランスをとるのか、注目されるでしょう。(執筆者:為替王)
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