5日13日(ブルームバーグ):貴金属調査会社の英GFMSによると、銀を利用した宝飾品の製造が、2008年に10年ぶりの低水準となった。第2次世界大戦以降で最悪の世界的な景気低迷で需要が減退する一方、鉱山生産は過去最高水準に達した。
GFMSは銀協会が発行したリポートで、銀の宝飾品向け需要は 3.2%減の1億5830万オンスになったと報告した。一方、ボリビアやロシアでの生産増や金鉱山の副産物として産出が拡大したため供給は 2.5%増の6億8090万オンスとなり、6年連続で増加した。
銀相場は08年3月に28年ぶりの高値である1オンス当たり 21.355ドルに高騰。投資家が手元資金確保のため商品の持ち高の手じまいを進めるとともに、経済成長の鈍化で需要が減退したため、08 年通年では23%下げた。相場は今年に入って25%回復したものの、GFMSは1-3月(第1四半期)の工業用需要は「非常に悪化した」とみている。
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