2月15日(ブルームバーグ):香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、著名投資家マーク・ファーバー氏が、世界経済が2006年に達したピークの水準まで回復するには最長10 年を要するとの見通しを示した。同氏とのインタビューを引用して報じた。
同紙によると、ファーバー氏は「今回の危機が近い将来、終息することはないだろう」と予想。ただ、利下げにより株価は短期的には上昇するとの見方を示し、香港でも3カ月以内に 最大30%高騰する可能性があると述べた。ただ、下期(7-12月)には、景気が低迷するなか、株価は再び下落する可能性が高いとみている。
ファーバー氏は、商品相場は向こう数年間、「非常に力強く回復する可能性がある」と予想。検討すべき投資対象として銀やプラチナ、パラジウムを挙げた。向こう5-10年間は金相場のパフォーマンスが米国株を上回る可能性が高いとみており、金投資を拡大していることを明らかにした。
ファーバー氏はインテルやシスコシステムズ、オラクル、マイクロソフトなどの米テクノロジー関連企業も「非常に興味深い」としている。ただ、現時点では投資家は資産全体の15%を超えて株式を保有するべきではないとの見解を示した。ファーバー氏はニュースレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」を発行している。
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