HSBCのアナリスト Ian Morris 氏による米国経済の現状と見通し
筆者はIan Morris 氏の実績を知りません。しかしながら12/12東京日本橋の他、横浜、神戸の一部顧客向けにも映像が流されたということで、それなりに影響力のある人物の発言としてご紹介します。
・実体経済への影響は自動車販売の現象等で既に顕在化しているが、2009年半ばには底打ちするだろう。
・米国債を消費者が購入するが、社債はまだ。
・失業率は6.7%(現在)から8.8%でピークに。オイルショック以来の高い水準になる。
財政拡大、量的緩和が失敗した場合、12%。
・FRBはインフレ目標を止め物価目標へ。インフレ期待が起こるかもしれない。
・これから6ケ月経済は停滞する。事業者向け商業ローンの延滞率はこれから2年で6%まで上がるかもしれない。(現在1.7%)
・株式はPER8倍で極めて割安、しかしながら業績下方修正で実際は13~15倍か? それでも安い。
・2009年上期さらなる最安値の可能性。小売、旅行、レストラン、航空はだめ。
ディフェンシブとしては、ヘルスケア、公益法人、インフラ銘柄
長期では気候変動銘柄、グリーンテクノロジー、バイオテクノロジー
・米国債は良い。安全な投資
・円は高くなる。(短期) 85円位それ以上の水準では日銀が介入するかもしれない。
3~6ケ月後、円安に転ずるかもしれない。
・2010年、円ドル110~115円に戻す(ファンダメンタルを反映)
・ユーロがドルに対して安くなるかも。
・豪、NZの資源通貨に対して円安。 長期では高くなる?
・リスクを取るのには時期尚早。(短期では慎重に) 2009年後半、パフォーマンス良くなる。
HSBCといえばGOLDと連想しますが、日本国内では一般銀行業務しかできないためかコモディティ関連の発言は一切ありませんでした。それでもキーワードから推測してみます。
2009年上期 2009年下期
これから6ケ月経済は停滞する 2009年半ばには底打ち パフォーマンス良
金価格下落 金価格上昇
円は高くなる。(短期) 3~6ケ月後、円安に転ずるかもしれない。
金価格上昇
ユーロがドルに対して安くなるかも
金価格下落
豪、NZの資源通貨に対して円安。
=世界経済停滞のためなら 世界経済上昇のためなら
金価格下落 金価格上昇
以上を信ずるのであれば、年内に一時的な円安局面があればGOLDを売却しレパトリによる円高に備える。
2009年下期までに再度、GOLDを購入する。原油関連も忘れずに購入といったところでしょうか。
『日韓スワップ協定が現在の130億ドルから300億ドル規模に拡大されることで、170億ドル規模の円売り・ドル買い要因になる模様。』と既に書いていましたね。 年内の一時的な円安局面は既に用意されていたわけです。 来週の為替と金価格に注目です。
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