1バレル=20ドルを下回る原油相場、1オンス=300ドルの金相場-。UBSが17日公表した2009年に予想される「10大サプライズ」によれば、どちらも現実になる可能性がある。
00年以降の原油相場と金相場の推移をみると、UBSの「サプライズ見通し」を達成するには、原油相場が17日のニューヨーク市場の終値から50%、金相場は65%それぞれ下落する必要がある。
原油の「サプライズ価格」は、需要が落ち込むなかで産油国が生産を抑制しなかった場合を想定。IMF(国際通貨基金)と各国中央銀行が資産を膨らませる一方で、さらなる保有金売却に動けば、金相場も下落する可能性があるという。
09年に予想される「サプライズ」の残り8件は次の通り。
▽企業のデフォルト率は、今年の投資適格級・高利回り債の価格低下が示唆するほど上昇しない
▽ドルは円とユーロに対して最安値を更新する
▽国債とインフレ連動債(TIPS)の投資リターンが同水準になるインフレ率はゼロ付近にとどまる
▽世界全体で景気が後退する
▽FRB(米連邦準備制度理事会)が社債を購入する。「サプライズ」というより、「基本ケース」になるかもしれない
▽新興市場株の株価収益率(PER)が上昇し、先進国のPERに並ぶ
▽信用市場の混乱による打撃を最も強く受けた企業「堕ちた天使」が、「質の高い株」より利益をあげる
▽オバマ次期米大統領が就任後、企業を対象に給与税の減税措置を導入する(David Wilson)
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