2010年1月16日土曜日

去年起こった気になる事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090619-00000808-yom-int
伊で13兆円分の偽?米国債持つ2邦人拘束、憶測飛び交う
6月19日20時4分配信 読売新聞
 【ローマ=松浦一樹】イタリア北部キアッソで今月初め、1340億ドル(約13兆円)相当の米国債をスイスに持ち出そうとした日本人2人が伊財務警察に拘束された。
 債券は偽造品との見方が濃厚だ。警察当局が入手経路や用途の解明を進めているが、金額が法外なことから、事件の背後関係について、様々な憶測が飛び出している。
 警察当局などによると、50歳代の日本人2人は今月3日、ミラノから列車に乗り、スイスに向かったが、国境にあるキアッソの税関で、米国債を申告せずに持ち出そうとしたため、拘束された。
 イタリア紙ジョルナーレによると、2人はスーツ姿で、キアッソの駅で列車からいったん降りたところ、2人の財務警察官に呼び止められ、荷物を調べられた。
 当局が押収した債券は、米連邦準備銀行債(額面5億ドル)249枚とケネディ債(同10億ドル)10枚で、かばんの中に隠されていた。米国からの報道によると、押収された債券の多くは印刷が粗雑で、米財務当局は「写真を一見しただけで偽物とわかる」と指摘したという。
 伊当局も「債券偽造事件」と見て、捜査を進めている模様だが、経過は公表しておらず、事件の真相は闇の中。各国メディアの注目も高く、英紙フィナンシャル・タイムズは、「債券はおそらく、イタリア・マフィアによる偽造品」だと指摘。米ブルームバーグ・ニュースは「(2人は)北朝鮮の工作員か」との見方を報じた。
 イタリアのスイス国境付近では、今年4月にも、偽造品と見られる巨額の日本国債(額面計2兆円)が押収され、所持していたイタリア人1人が拘束されており、当局は今回の事件との関連を調べていると見られる。
 当局は2人が逃亡する恐れはないと判断し、即日釈放した。在ミラノ日本総領事館は、2人が日本の旅券を所持していることを確認したが、釈放後の行方は把握できていない。
最終更新:6月19日20時4分


【バサラ男の独り言】
 当時テレビでも報道されたにも拘わらず、その後、一切報道されなくなりました。
 実は逮捕されたのは日本人の官僚達で持っていたのは米国に買わされた本物の米国債だったという話があります。『米国債を売りたいという誘惑に駆られた』と言って失脚させられた橋本総理の例もあるように、保有米国債の売却はご法度ですが、オフショアでこっそり売ろうとしたのが、まんまと米国政府の罠に落ちたという噂です。(売却は2004年から密かに行われていたという話もあります)

マーク・フェーバー`ビデオインタビュー

January 14, 2010

アジア:"長期的にまだ良好な成長があります"彼はインドと日本の両方に機会があると考えている。

転換社債:は1980-2008から続いた米国債の強気市場は過去のことだ。長期近辺:後に、陰気な2009は、債券市場が回復することができる。長期:債の形で終了する機会を探します。

ゴールド:それでも長期的な購入。

以来、限界費用は1バレルを検索する石油:$ 80の価格は約$ 70です意味を成さない。彼は価格の上昇を続けることを期待長期的に発展途上国からの需要が増加します。

農産物:短期的には、ファーバーのお気に入りの商品の小麦です。その理由は比較的高価なしている彼は、小麦ETFs買いに対して助言する。代わりに、農地やカリの企業を介して再生する、と彼は言う。

米CFTC:金や銀など金属先物の持ち高制限も検討-意見公募へ

1月14日(ブルームバーグ):米規制当局は、特定の取引業者の商品市場への影響力が大きくなり過ぎるのを防ぐ政府案の一環として、金や銀など金属先物の持ち高制限について検討している。

  米商品先物取引委員会(CFTC)は14日発表したエネルギー市場での持ち高制限に関する提案の中で、金属取引に関する同様の規制について意見を公募する方針を示した。CFTCのバート・チルトン委員は同日、電子メールで送付した文書で、これにより規制当局は「規制プロセスを並行させることで迅速に動くことができるようになるだろう」としている。

  CFTCのゲンスラー委員長は電子メールの文書で、同委員会が金属取引の持ち高制限について3月初めに公開の会合を開く可能性を示唆した。

  チルトン委員は14日発表されたエネルギー市場での持ち高制限に関する提案について、「金属が含まれていないことは極めて遺憾だ」と述べ、「このため、意見公募の結果次第では、CFTCの法律担当官らが示唆するように、金属取引の持ち高制限についてCFTCは全く別に規定を作成しなければならない可能性がある」と指摘した。


【バサラ男の独り言】
 いよいよ米国政府の介入が始まるようです。3月の会合前に一旦、金価格は調整に入るのでしょうか。残り1ケ月はドル安金高円高を予想しています。

アルゼンチン:欧州債権者と債務再編を来週協議へ-経済財務相

 1月14日(ブルームバーグ):アルゼンチン経済財務省のエルナン・ロレンシノ長官(財務担当)が来週、欧州の債権者らと会合を持つ。ブドゥー経済財務相がインタビューで明らかにした。同国政府はデフォルト(債務不履行)に陥った200億ドル(約1兆8300億円)相当の債務スワップ(交換)を2月末までに完了することを目指している。

  ブドゥー経済財務相によれば、ロレンシノ長官は英国、イタリア、ドイツで投資家と協議する。同長官が13日ロンドンで、アドリアン・コセンティノ財務次官はメキシコのカンクンで、債券保有者と会合を持ったという。

  アルゼンチン国債の保証コストは今週、1カ月ぶりの高水準に上昇した。同国政府とレドラド中央銀行総裁が外貨準備の管理をめぐって対立したことで、債務問題の解決が遅れるとの懸念が高まったことが背景にある。

精巧な偽中国100元、国内で発見 記番号以外は「本物」

1月16日1時52分配信 産経新聞
精巧に偽造された中国の100元(約1400円)紙幣「スーパーC100」が日本国内で6枚発見されていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。紙幣はすべて記番号が「BX08540356」。同じ番号が複数あることから偽造と分かるが、紙質やインクは鑑定の結果、本物と同じであることが判明した。換金目的で作製されたとみられ、東南アジアでも複数枚発見されたとの情報もあり、組織的に偽造された可能性が高い。警視庁は実態把握に乗り出した。

捜査関係者によると、偽造された6枚の100元について、紙幣鑑別機の開発・製造会社「松村テクノロジー」(東京都台東区)に鑑定依頼があったのは昨年10月上旬。同社の鑑定士である松村喜秀社長が鑑定したところ、紙質の手触りや硬さなどは本物と酷似しており、記番号だけが薬品につけるとはがれた。粘着シール状のもので張り付けられていた疑いが強いという。松村社長によると、記番号を偽造した紙幣が発見されたのは世界初で、これまでに発見されたスーパーノート(精巧な偽札)とは性質が異なる。

 記番号部分だけが張り替えられたため、鑑定では偽札と判定された。ところが、この偽札は光を当てると図柄や文字が浮かび上がる真正の100元と同じ特殊インクを使用していることも分かった。このため、6枚は精巧に偽造されたものではなく、本物の紙幣と同じ製造工程で作られたとみられる。

 北朝鮮では朝鮮労働党や軍幹部が、偽100ドル札の製造・流通への指示に関与しているとされているが、日中外交筋は「中国でも軍が関与している可能性がある。本物の紙幣を勝手に作製しようとしたものの記番号だけが通し番号にできなかったため、張り付たのではないか」と軍関係者の関与を指摘する。

 中国国内では2008年末から昨年初めにかけて、偽100元札が大量に出回った。この時も紙質や精巧な印刷から本物と見分けがつかないといわれ、記番号「HD90」で始まるものが多いとされた。昨年には中朝国境付近で透かしやホログラムがあり、識別機でなければ判別できないような精巧な偽一万円札も見つかっている。この紙幣をもとに、さらに精巧な紙幣も作られているとの専門家の指摘もある。

 スーパーC100について、松村社長は「一般の偽札鑑別機では本物と認識されるため、99・9%の確率でATMやCD(キャッシュディスペンサー)を通過する。これまでに見つかった偽札と同様、換金のために日本などに持ち込まれたのだろう。世界各国でかなりの量が出回っている可能性がある」と話している。

           ◇

■スーパーノート 本物と判別が困難なほど精巧に偽造された紙幣。1993年に発見されたスーパーKや97年のウルトラスーパーノートなどの米ドル紙幣が有名で、96年以降2200万ドル(約22億円)が出回ったとされる。米財務省は米ドル札のスーパーノートについて06年に「北朝鮮政府の管理下で製造された」と断定した。

2010年1月14日木曜日

米フロリダ州の農作物:寒波で最大30%に被害-損害額は数億ドルに

1月13日(ブルームバーグ):米フロリダ州の当局者によると、同州の農作物のうち最大30%が寒気による被害を受け、損害額は数億ドルに上る見通しだ。
  フロリダ州農業消費者サービス省の広報担当者、テレンス・マッケルロイ氏によると、同省のチャールズ・H・ブロンソン長官は13日、タラハシーでの公聴会で、「農産物のうち最大30%が被害を受けたか、駄目になった」と明らかにした。
  マッケルロイ氏は13日の電話インタビューで「このような厳しい気温は過去に何度も経験したが、これほどの期間にわたって寒さが続いたのは1949年以来だ」と語った。

フューチャーズ・ファンドの運用成績:87年以降で最悪-相場読めず

1月14日(ブルームバーグ):英マン・グループや米ジョン・W・ヘンリーなどコンピューターを利用して先物相場の動向を予想するヘッジファンド運用各社の運用成績が、2009年に過去20年以上で最大の落ち込みを示した。株式や商品、債券相場の変化をとらえられなかったためだ。

  調査会社バークレイヘッジが集計した上位50本のファンドの運用成績に基づく指数によると、マネージド・フューチャーズ・ファンドのリターン(投資収益率)は09年に平均4.7%低下し15年ぶりのマイナスとなり、バークレイヘッジが集計を開始した1987年以降で最大の落ち込みを示した。08年は13.5%の上昇だった。

  エディントン・キャピタル・マネジメント(ロンドン)の最高投資責任者(CIO)、アレックス・アレン氏によると、これらのファンド運用会社は市場の急激な変化のなかでつまずくことが多い。1930年以降で最大となった昨年の世界的な株価上昇に乗り遅れ、多くは国債と貴金属の相場下落やドル相場の上昇に不意を突かれた。ヘッジファンド全体の運用資産1兆4000億ドル(約128兆円)のうちマネージド・フューチャーズ・ファンドの運用額は約2130億ドルと推計される。

  アレン氏は「12月はひどかった。運用会社はどこも打ちのめされた」と語る。ジョン・W・ヘンリーのウェブサイトによると、同社が運用する資産規模1億700万ドルのファンド「JWHグローバルアナリティクス」の昨年12月の運用成績はマイナス11%と、1年半ぶりの低水準となった。同社の創設者、ジョン・W・ヘンリー氏は米大リーグ球団、ボストン・レッドソックスのオーナーでもある。社長兼最高経営責任者(CEO)のケネス・ウェブスター氏にコメントを求める電話をかけたが応答はなかった。

  ニューエッジ・グループ(パリ)の指数によると、商品取引顧問業者(CTA)としても知られるマネージド・フューチャーズ・ファンドの12月の運用成績はマイナス3.2%と、07年8月以降で最大の落ち込みを示した。バークレイヘッジによると、CTAへの投資資金は11月に43億ドル増加し、6カ月連続の純増となった。

2010年1月13日水曜日

北体制崩壊時の統治計画作成=金総書記急死・クーデターに対応-韓国

1月13日16時53分配信 時事通信

 【ソウル時事】13日付の韓国紙・文化日報は、韓国政府が昨年、北朝鮮情勢の急変に備えた統治計画「復興」を作成したと報じた。金正日労働党総書記の急死やクーデターなどによる体制崩壊を想定した行政上の措置を盛り込んでいるという。
 同紙によると、「復興」計画は北朝鮮との対話を担当する統一省と情報機関の国家情報院が中心となり、昨年秋から作成作業に着手、年末にほぼ完成させた。北朝鮮内の異変によって、多数の北朝鮮住民が韓国に流入する事態などへの対応が検討された。
 韓国では金泳三政権時代にも同様の計画「忠武」が作成されたが、「復興」には北朝鮮地域の具体的な開発計画が含まれているとみられる。米韓両国は昨年、北朝鮮の体制崩壊などの有事に備え、軍事面の対応を定めた「作戦計画5029」を完成したとされる。


政府の北急変事態行動計画、状況変化反映し再整備
1月13日21時42分配信 聯合ニュース

【ソウル13日聯合ニュース】政府は北朝鮮の急変事態に対応する行動計画を南北関係の変化を反映したものに再整備したと伝えられた。
 政府筋が13日、統一部や国家情報院など関係当局が、最近の南北関係状況に合わせ行動計画をアップデートしたと明らかにした。計画には、北朝鮮の急変状況発生時の関連国共助案、難民大量発生時の対応案、北朝鮮内に滞在する韓国民の安全保護案などが盛り込まれている。
 またこの政府筋は、政府は有事の状況管理だけでなく統一に備える面まで考慮し、行動計画を整備していると伝えた。統一部は現政権発足直後に統廃合された政策企画室を昨年6月の組織改編で復帰させ、統一政策室内に設置。北朝鮮の急変事態対応業務を進めている。


IMFカーン専務理事が7月訪韓、アジア会議に出席
1月13日19時32分配信 聯合ニュース

【ソウル13日聯合ニュース】国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロス・カーン専務理事が7月に訪韓する予定だ。
 企画財政部が13日に明らかにしたところによると、カーン専務理事は7月12、13の両日にソウルで開かれるIMF主催のアジア会議に出席するため韓国を訪問する。同部高官関係者によると、アジアコンファレンスの韓国開催はIMF側が提案したという。
 IMF専務理事の訪韓は、2005年5月にロドリゴ・ラト氏が済州で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)財務大臣会合出席して以来。その後もIMF専務理事の訪韓は進められてきたが、実現しなかった。今回は、韓国が主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)議長国となり、また同サミットの韓国開催も決まったことを受け、アジアコンファレンスを韓国で開催し専務理事がこれに出席することで、IMFと韓国の連帯強化を積極的に進めるものだと伝えられた。
 これまでに訪韓したIMF専務理事は、大統領、企画財政部長官、韓国銀行総裁らと会談していることから、カーン専務理事も李明博(イ・ミョンバク)大統領を表敬訪問し、尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官、李成太(イ・ソンテ)総裁と会う可能性が高いとみられる。

2010年1月11日月曜日

金本位制の復活を予言した人 異色の民間エコノミスト、高橋靖夫氏逝く

以前若林氏に貶されていましたが、この大事な局面で高橋靖夫氏がお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

(転載)
異色の民間エコノミスト・高橋靖夫氏が12月20日午前10時、東京都渋谷区広尾の日赤医療センターで息を引き取った。遺作となった『金本位制復活! アメリカ復活のスーパーシナリオ』を上梓したのが11月末。その月25日、見本刷りができたと喜んで現れた表情には、今にして思えば、既にただならない様子が看取できた。

バブル崩壊の直前に不動産をすべて売り払う

 東洋経済新報社から出たことをことのほか喜んでいた。経済書の版元として老舗中の老舗から出版できたことは、氏にとっては、自身の仕事が正当な認知を得たことを意味した。人生の報奨だったろう。ほどなくして売れ行きの好調と、増刷の話がもたらされた。何よりの薬だと言っていた。
 独学、独行、独断の人だった。
 若くして貸しビル業に手を染め、都心や東中野に5棟まで増やした。
 これをすべて売り払い、現金化したのは、バブル経済が崩壊する直前のことだ。
 あたかも、「日米構造協議」が米ブッシュ(父)政権と日本との間で始まろうとしていた。日本経済には米国産品の浸透を阻む構造的障壁があるとして、米国はその撤廃を迫る圧力をかけようとしていた。
 ある日の新聞に、何が協議の問題とされ、取り上げられることになるのか列挙した記事を見出す。そこに「土地問題」の文字を認めた高橋氏は、バブル潰しの予兆を嗅ぎ取った。
 それを潮に、すべての不動産を売り切り、手仕舞いをした相場観の冴え――。のちに高橋氏を知ることになる友人の多くは、ここに異能の才を見出した。
 生涯、金(ゴールド)と貨幣について勉強し、たくさんの本を書きながら、金投資を自ら手がけた形跡はない。「手張りをすると目が曇る」からだと言っていた。
その方法とは、ある着想を強く思い念じ、裏づけとなる情報や側面支援材料を本と人脈によって集め、形をなし始めた仮説を、誰かをつかまえては開陳し、検証するやり方だった。筆者は、好んでつかまった一人だ。他人に聞かせることは、自らに信じ込ませ、言い聞かせるプロセスだったに違いない。

ドルの地位が地に落ち金が玉座に舞い戻る

 仮説とその検証、といえば学問的に過ぎる。氏はのちに世の中が外形規準でばかり人を見たがることを憤り、60過ぎてみごとに経済学博士号(埼玉大学)を手に入れるけれども、そのアプローチとは、もともと学問と親和性のないものである。学問が扱うのは既往の現実であるのに対し、氏は未来に起き得ることにしか興味がないからだった。
 米国はニクソン政権のとき、金ドルの交換を止めた。可能にしたのは、大統領命令という行政指揮権によってであった。
 それなら、米経済がいつか本当に行き詰まり、ドルの地位が地に落ちんとするまさにその刹那、同じ行政指揮権を逆向きに行使することによって、ドルを再び金と結び付けることができるのだし、米国は必ずそうしようとするに違いない。そのとき金は、人類史を通じ占めてきた玉座に立ち戻る。すなわち貨幣としての役割を取り戻す――。
 高橋氏が繰り返し世に問うたのは、こういう見方だった。
 初めに米国の衰退を予定する。下降曲線の「陰の極」で、米国は不死鳥さながら復活を遂げるとする仮説には、独特のダイナミズムがあり、そこが魅力だった。
 一方で米国の国力放散とその衰退を待ちつつ、他方に米国の復元力を深く信じようとする態度は、救世主の再臨を望むあまり災厄を多とする黙示録信者の心情にも似て、おのずと氏の米国観を屈折させた。
 氏は生涯、米国の動きに注意を怠らなかったけれども、その視線はそれゆえどこかやぶにらみの色合いを呈したのは、やむを得ざるところだったかと思う。友人に向ける視線はまっすぐで、トゲとも剣とも無縁だったが。
未来に起こるかもしれないこと、起きたとして驚くべきでないことを、材料を整え、いまから論理的に事前構成しておく。そこにこそ価値ある営為があると信じた高橋氏のやり方は、実をいうと石油会社のシェルなどが好んで使うシミュレーションの方法に近い。
 それを面白がるよりはキワモノ視しがちな風土にありながら、埼玉大学に、それでも学位をやろうという教授(奥山忠信氏)がいたことと、遺著となった上掲の本を出そうと決めた編集者が東洋経済にいたことは、まことに稀な幸運だったというほかない。

最も早く政治経済学が重要と認めた一人

 権力現象として説明のできない経済現象はないとするのが、高橋流アプローチの真骨頂だった。といってマルクシズムとはもとより無縁、スーザン・ストレンジなどに近い。「(タダの政治学でも、タダの経済学でもない)政治経済学」こそが重要だと認めた最も初期の人の一人と言ってよく、日本ではおよそ見向きもされなかった金の意味を、いちばん早くから考え続けた人である。
 あるいは高橋氏が、日本にヨガをもたらした中村天風生前最後の弟子だったことも、どこかで氏の考え方を規定していたのだろうか。そのあたりはわからない。米国の政治と経済について、ドルと金についてあれほど多弁だった氏は、興味がなかったせいだろうか、自分を語ることが少なかった。
 生涯独身を貫き、母親孝行に、それが崇高な使命でもあるごとくに尽くしていた高橋氏が残した遺族は、満州から一緒に生還したその老いた母ただ一人だ。「ちょっと長い海外出張に出てくる」と言って入院したとのことだったが、齢90を超し施設に暮らす母は葬儀をどう出しただろうか。だれか気のつく人がいて、真新しい新著を、棺に納めてくれただろうか。――合掌。

高橋靖夫氏 1943年東京生まれ。1967年慶応義塾大学法学部卒業。2005年埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了、経済学博士。財団法人21世紀教育の会副理事長。株式会社一柳アソシエイツ顧問。前上武大学教授。高校時代より中村天風氏に指導を受ける。40年前より、「石油、ドル、金の相関関係」を独自に分析し、「仮説的近未来予測」を始める。享年66歳。

寒波が米南部を直撃-テキサス州などで電力需要拡大、石炭輸送に遅れ

1月7日(ブルームバーグ):北半球全域に到来した寒波の影響で米南部の一部地域で石炭輸送が遅れている。テキサス州は記録的な電力需要に備え、フロリダ州は農産物の出荷を促すためトラックの輸送規制を緩和した。
  中西部の雪雲は北東部に移動するとみられ、ニューヨーク市では7日夜までににわか雪が予想されている。米気象専門局ウェザー・チャンネルによると、ミルウォーキーとシカゴでは8日朝までに最大1フィート(約30センチ)の積雪が見込まれ、北極気団がフロリダ州に向かっている。同州の農家では、かんきつ類やベリーなどを保護するための作業が昼夜続けられている。
  民間気象予報会社アキュウェザーの主任気象予報士、ジョー・バスターディ氏は「米国ではこれまでのところ、2000年以降で最も寒い冬の始まりとなっている」と指摘。「ダラスでは既に4回降雪があった。雪は最終的にはやむだろうが、1月末と2月に再び厳しい寒波が到来するはずだ」との見方を示した。

【バサラ男の独り言】
 TVニュースではフロリダのオレンジの樹から氷柱が何本も垂れ下がっていました。地球温暖化どころか小氷河期の始まりを指摘する識者が出てきましたが、それって映画にもなったデイアフタートウモロウに既に書かれています。

通貨切り下げのベネズエラ、インフレ警戒で軍隊派遣し価格監視

(CNN) 南米ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は10日、対ドル固定相場で同国の通貨ボリビア・フエルテの切り下げに伴い価格が上昇する恐れがあるとして、市場などに軍隊を派遣し、物価の推移を監視させると発表した。
ベネズエラでは2005年以来、対ドルの相場レートは1ドル=2.15ボリバル・フエルテで固定されてきた。
しかし、チャベス大統領は8日、1ドル=4.2ボリバル・フエルテに変更すると発表。ただし、食料品や医療品など「必需品」については、1ドル=2.6ボリバル・フエルテにほぼ据え置くとしており、輸入品目によってレートが異なる二重通貨制になる。実施は11日から。
チャベス大統領は自身のテレビ番組で、通貨レートの変更に伴い生活必需品において「不当な値上げ」が懸念されると指摘。軍隊や警官を街中に派遣し、価格を監視させると述べている。

中国の不動産市場は「バブル」、はじければその影響はドバイの1千倍以上―米投資家

1月11日12時49分配信 Record China

2010年1月10日、韓国紙・朝鮮日報によると、「空売り」で知られるウォール街の著名な投資家、ジェームズ・チェイノス氏は中国の不動産市場を「バブル」だとし、「規模はドバイの1000倍以上」との見方を示した。法制晩報が伝えた。

記事によれば、世界中が経済危機にあえぐ中、今年の中国経済は10%近い経済成長を果たすと予測されており、世界中の資金が中国に流入し、株式市場、不動産市場ともに軒並み上昇するとの認識が広まっている。しかし、一部ではこのような状況は突然終わりを迎えると見られており、「中国バブルの崩壊」もささやかれている。

米紙ニューヨーク・タイムズは、一部のヘッジファンドは中国企業の株式を空売りするため奔走していると報じた。チェイノス氏は01年、米エネルギー大手・エンロン社の粉飾決算を見抜き、エンロン株を空売りして巨額の富を得た人物。そのチェイノス氏が昨年夏から中国のセメント、石炭、鉄鉱石、建設関連株の空売りを計画し始めていると同紙は伝えている。

同紙によれば、同氏は米経済番組で中国の不動産市場を「バブル」だと指摘、その規模は昨年ドバイ・ショックで世界中を震撼させたドバイの「1000倍以上だ」との見方を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100111-00000007-rcdc-cn


ジリアン・テットの『Fool's Gold: How the Bold Dream of a Small Tribe at J.P. Morgan Was Corrupted by Wall Street Greed and Unleashed a Catastrophe』には、2007年4月にG8各国の財務省幹部が、エンロンなどを売り倒した米国のカラ売り屋ジェームズ・チェイノスをワシントンの世界銀行に招き、米国のサブプライム問題の影響について彼の意見を聞いたとき、チェイノスは、「CDOやSIVを通じて重大な影響が世界の金融機関に及ぶ」と警告したが、出席者たちのほとんどが、それを理解できなかったと書かれている。

2010年1月10日日曜日

Gold – More Consolidation Before the Next Leg in the Bull Market

JAN 3, 2010  Bob Hoye

ゴールドは1カ月前の1226ドルでピークに達した。上下の抵抗のための合理的な目標は、14日ボリンジャーバンドは、現在では1136ドルとドロップ4ドル1日あたりにあります。 20週( 現在、$ 1067)移動平均は継続的に強気市場で重要なサポートとなります。1980年から2007年連結の次のターゲットは1600ドルと2050ドルのブレイクアウトです。

若林栄四講演会「市場からのメッセージ2009/12」

(転載)
2010年3月頃にはアメリカはデフレから解放され、利上げに転ずる そして、BRICSやコモデティのバブルは崩壊する

ドル円
2010年1月までは、87円~90円を行き来する。その後、円高が進行、2010年2月14日以降 80円前後で底をつける。
2010年8月 戻り天井 90円~95円
その後、ドルは大暴落し、2011年8月には70円台に突入。

ユーロドル
2010年1月に重要ポイントである1.524を超える。すると。1.62くらいまでぶちあがる。2010年2月初めでこの相場は終わり、来年中に暴落、1.3くらいまで下がる。

ユーロ円
つまらない 2010年2月 135円~138円

豪ドル円
デフレ時に3回も利下げする国 2010年1月 戻り高 その後下落 来年は危ない

日経平均
2010年1月11日 11,300円まで上昇 その後、4月にかけて下落
2011年後半にかけて、8,300円まで下げる。


2009年12月18日 1080ドルまで下がる。ここが買い
2010年1月6日  1270ドル~1300ドルまで上昇 ここが売り
2010年1月18日  1200ドルまで下落 ここで買う
2010年3月2日  1450ドル  ここで全部売り
相場終了 その後、金大暴落

原油
2011年8月 30ドル前まで急落 

ポンド円
興味もなし


【バサラ男の独り言】
若林さんは凄い人で昨年は大当たりでしたが時々大外れをやります。1/9現在GOLDは予定通りとは行かず、円高ピーク予告まであと1ケ月に迫りましたがどうなるのでしょうか?