2011年9月26日月曜日

NY金先物(23日):101ドル安、2日間の下げは1983年以来で最大

9月23日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は大幅続落し、過去2日間の下げは1983年以来の最大となった。世界的に株式や商品市場が下落した流れを受け、金の売りが膨らんだ。

  今週は株式市場で時価総額にして3兆4000億ドル以上が消失、世界株の指数は弱気相場に入った。各国政府のリセッション(景気後退)回避手段は出尽くしつつあるの懸念が広がった。商品24銘柄で構成するスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のGSCI指数はこの日、9カ月ぶりの低水準を付けた。金は今月6日にオンス当たり1923.70ドルと過去最高値を更新して以降、15%下げている。

  ペンション・パートナーズの主任投資ストラテジスト、マイケル・ゲイド氏は「金は世界的なマージンコールに対する流動性の供給源になっている」と指摘。「デフレ圧力も金に影響を与えている」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比101.90ドル(5.9%)安の1オンス=1639.80ドル。2008年3月以来の大幅安となった。過去2日間では9.3%安と、下落率は1983年2月以来の最大。週間では9.6%下落と、これも同年以来の大幅安となった。