2011年7月10日日曜日

英スタンダードチャータード銀の韓国部門、一部支店を一時閉鎖も

7月9日(ブルームバーグ):英スタンダードチャータード銀行の韓国部門は一部支店を一時閉鎖する可能性がある。6月27日に始まった従業員ストは3週目に突入する勢いで、韓国での外国銀行の労使紛争としては、過去5年余りで最悪となっている。

スタンダードチャータード(SC)ファースト・バンク・コリアは週末の間に労働組合と合意に至らなければ11日から392支店中43支店を閉鎖する方針。広報担当のジュ・ヒソン氏が9日、電話インタビューで明らかにした。労使双方は報酬体系をめぐり対立している。

2005年12月には、米銀シティグループの韓国銀行部門が現地の銀行の買収をめぐるストの影響で、253支店の約3分の1を閉鎖した。

NY金先物(8日):週間で2009年以来の大幅高-雇用の沈滞受け

7月8日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は続伸。週間では2009年11月以降で最大の値上がりとなった。米雇用市場の低迷を受けて超低金利政策が長期化するとの見方が広がり、代替資産としての金の投資妙味が増した。

  6月の米非農業部門雇用者数の伸びは過去9カ月で最低となった。失業率は予想外に上昇した。金は前日までの1年間で28%値上がり。過去最高値は5月2日に記録した1オンス=1577.40ドル。

  インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘッドディーラー、フランク・マギー氏は「雇用市場の沈滞を考慮すれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げできない」と指摘。「量的緩和第3弾の可能性が高まっている」と続けた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は11ドル(0.7%)高の1オンス=1541.60ドルで終了。週間では4%値上がりした。この日は一時、1546ドルに上昇し、中心限月としては6月23日以来の高値を付けた。

バフェット氏、穀物加工ADMに食指か-買収拡大で「着目している」

 7月8日(ブルームバーグ):米資産家ウォーレン・バフェット氏は、穀物加工最大手の米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)に目を付ける可能性がある。同氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは買収拡大を目指している。

  バフェット氏は8日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューでADMのような企業に「着目している」と述べた。このほか、戦車や航空機を手掛けるゼネラル・ダイナミクス、原子力発電所運営のエクセロンも魅力的だと語った。

  同氏はバークシャーには現在進行中の買収案件はないとしたものの、年内の買収には期待を示した。

  ブルームバーグの3月のデータによればADMは、バフェット氏の年次書簡に記されている買収基準を満たしている。