2009年3月14日土曜日

IMF:金売却の必要性低下か、融資需要の拡大で-英調査会社VM

2月11日(ブルームバーグ):英調査会社のVMグループは、国際通貨基金(IMF)は保有する金の一部を売却する必要はない可能性があるとの見方を示した。世界経済危機の影響でIMFによる融資の需要が再び拡大していることを理由として挙げた。

  IMF理事会は昨年4月、年間赤字の削減計画の一環として保有する金 403.3トンを売却する提案を承認した。新興国での経済成長により融資需要が後退し、融資に伴う収入が急減したためIMFの赤字は拡大していた。

  VMの10日付リポートによると、世界的な景気低迷の影響で融資需要が拡大しており、IMFが金を売却する必要性が低下している可能性がある。金融危機に伴い、IMFはアイスランド、ウクライナ、パキスタンなどに総額479 億ドル(約4兆3000億円)を融資することで合意している。

  VMは「融資拡大はIMFの収入が増加する見通しであることを意味する」と指摘。「世界経済や信用市場の現状を考えれば、融資残高は増加しIMFの年間収入はさらに押し上げられる可能性が高い」との見方を示した。

2009年3月8日日曜日

DJ-【外国為替市場概況】ドル上昇、欧州利下げとシステム障害の中

DJ-【外国為替市場概況】ドル上昇、欧州利下げとシステム障害の中
3月6日7時56分配信 ダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)5日の外国為替市場では、欧州中央銀行(ECB)と英中銀イングランド銀行(BOE)の利下げ発表を受け、ドルがユーロと英ポンドに対して上昇したが、6日に重要な米2月雇用統計の発表を控えていたため上値は抑えられた。

ドルは円に対しても1ドル=100円00銭近くまで上昇し、一時は4カ月ぶり高値の99円69銭をつけた。しかし同じく雇用統計発表を前にした利益確定のドル売りで、結局は下落した。

朝方の取引では、外為市場の主要システムとなっているICAPの電子取引システム(EBS)が技術上の問題で一時停止したため、ユーロ対ドルやドル対円相場を中心に不安定な動きとなった。問題が発生したのは、ECBのトリシェ総裁が定例記者会見でユーロ圏経済成長見込みを大幅に下方修正した時のことだった。

ICAPのEBSは、特にユーロ、ドル、円の売買における主要電子取引システムとなっている。

EBSでトレーダーの取引確認ができず、注文の執行が一段と困難になったため、ICAPは修理のため一時的にシステムを停止した。この間も相場は動いていたため、ドル対円とユーロ対ドルの取引実行にそれぞれ数分の時間差が生じた。

その後システムの復旧にともない、リスク回避と世界経済の成長見込みへの懸念が市場を依然として支配していることから、ドルのユーロおよび英ポンドに対する上昇が明らかとなった。また米国株式市場が4日の上昇から反落したことも材料となった。

ダウ工業株30種平均は約300ドルの下落となった。

朝方の「技術上の問題」の影響を除けば、5日の為替市場での重要なけん引役はECB、BOEの政策金利決定だった、とブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア為替ストラテジスト、メグ・ブラウン氏は述べた。

ECB、BOEともに政策金利を市場の予想どおり0.50%引き下げ、ECBの政策金利は1.50%、BOEは0.50%で過去最低水準となった。

BOEはまた、国債などを最大750億ポンド買い取る、いわゆる量的緩和政策を開始することを示唆した。これも予想どおりの展開だったが、当初英ポンドの重しとなった。

一方、ECBスタッフ報告では、2009年と2010年のインフレと経済成長の見通しが大幅に下方修正された。インフレは2009年に平均0.4%、2010年に1.0%になる見通しとされた。12月報告では2009年が1.4%、2010年が1.8%とされていた。

また5日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代)では、温家宝首相が経済活性化を約束したものの、大型追加景気対策の発表は見送られた。

これが投資家を失望させ、リスク回避志向が高まり、ユーロは米国取引時間帯に下値を広げることになった。

NY市場終値   5日16時50分 (4日16時50分)
ドル   98円05-11銭   (98円99-03銭)
ユーロ 1.2547-49ドル (1.2654-60ドル)
英ポンド 1.4121-24ドル (1.4193-98ドル)
スイスフラン 1.1698-08フラン (1.1680-83フラン)

ユーロ 123円04-09銭 (125円29-34銭)
豪ドル 62円61-66銭 (64円29-33銭)
英ポンド 138円45-58銭 (140円50-59銭)
カナダドル 76円06-12銭 (77円64-71銭)
NZドル 48円87-93銭 (50円05-13銭)


最終更新:3月6日7時56分


3月6日(金) 0時43分
NY前場概況-ドル円下落
ドル円が99円の大台を割り込み98円70-80銭付近のストップをつけて急落の展開。トリシエECB総裁発言が更なる利下げ示唆と受け止められたことからユーロが急落、ユーロ円は124円半ばより123円割れまで売り込まれその他クロス円も連れ安の展開。上値の重さに嫌気されていたドル円でも調整のドル売りが活発化、98円前半まで下落した。銀行間取引システムであるEBSがシステム障害でダウンしたこともマーケットの流動性を低下させ値動きを大きくしている。 午前0時30分現在、ドル円98円24-28、ユーロドル1.2564-71、ユーロ円123円40-48にて推移している。
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