2012年1月7日土曜日

ルービニ教授:アイルランド経済は「二番底」入り-サービス活動縮小

1月5日(ブルームバーグ):米ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授は5日、アイルランド経済は「明らかに二番底入り」しているとの見方を示した。昨年12月の同国のサービス業活動は、2011年に初めて縮小に転じた。

  NCBストックブローカーズ(ダブリン)がこの日発表した12月のサービス業購買担当者指数(PMI)は48.4と、11月の52.7から低下した。NCBは、内需が依然として「極めて弱い」と指摘。ルービニ教授はツイッターでコメントした。

  世界的な需要鈍化によってアイルランドの輸出主導型の回復は実現せず、同国経済は2011年7-9月(第3四半期)に過去2年間で最大の縮小となった。ヌーナン財務相は先月、欧州債務危機の悪化を理由に、同国の2012年の経済成長率見通しを従来の1.6%成長から1.3%成長に引き下げた。

ソロス氏:ユーロ圏分裂は壊滅的な結果に-市場は織り込み開始

1月5日(ブルームバーグ):投資家ジョージ・ソロス氏は5日、ユーロ圏に亀裂が入れば「壊滅的な」結果をもたらすだろうとの見解を明らかにした。同氏はまた、市場はユーロ圏分裂の可能性を織り込み始めているとも指摘した。

  ソロス氏はインド南部ハイデラバードで質問に答え、17カ国で構成するユーロ圏が分裂した場合、欧州ならびに「世界の金融システム全体」に影響を及ぼす可能性があると発言した。

  欧州危機を封じ込めれるかどうかについては現時点では明らかではないとし、多くの人々は危機が一線を越えてしまっており、「解決不可能」だと感じているとも述べた。

  ソロス氏はさらに、市場が「均衡から程遠く、過去に用いられた基準や手段を用いての予測が極めて難しい」と指摘した上で、投資家は「慎重に行動する必要がある」と発言。「起こり得る事態を正確に予想できなければ、資金を失い続けるよりは何もしない方が得策だ」と述べた。



ソロス氏「EUの分裂は国際金融システムにとって破壊的」=報道
ロイター 1月6日(金)15時27分配信

[6日 ロイター] 著名投資家のジョージ・ソロス氏は、ユーロの崩壊と欧州連合(EU)の分裂は国際金融システムに破壊的な結果をもたらすことになるとの見方を示した。インドの各紙が報じた。

ビジネス・ライン紙によると、ソロス氏はインド南部の都市ハイデラバードで、「ユーロは現在、EUの政治的結束を脅かしている可能性がある」と指摘。「ユーロが崩壊した場合、EUの分裂につながるだろう。それは欧州だけでなく、世界の金融システムにとって破壊的な事態となる」と語った。

エコノミック・タイムズ紙によると、同氏は「(ユーロ圏危機は)2008年の危機よりも深刻で脅威になっている」と指摘した。

また、ミント紙によると、同氏はビジネススクールのイベントで、「債権国と債務国」の不均衡によって、一部のユーロ圏諸国は短期的に、さらなる緊縮財政措置を取る必要があるかもしれないと述べた。

「残念ながら、彼らは深刻な金融危機をまだ解決しておらず、状況悪化につながっている。しかも解決策が見つかるかも全く分かっていない」と指摘した。

2012年1月5日木曜日

北朝鮮で軍事クーデター? 中国、ネットで噂広まる

2012.1.4 20:35 [金正日総書記]
 中国の短文投稿サイト「微博」などで4日、北朝鮮で軍事クーデターが起きたとの書き込みが広がり、中国当局が規制に乗り出したもようだ。北朝鮮のホテルは共同通信の電話取材に「何も起きていない」と否定している。
 中国のインターネット上では「数時間前にクーデターが起きた」「金正恩(氏)と国営テレビが何者かの統制下に置かれた」などの書き込みが広がった。ネット情報は相次いで削除されており、中国当局が、規制を強化しているとみられる。(共同)

ウィーン氏の10大予想:原油85ドル、S&P500種は1400超に

1月3日(ブルームバーグ):米ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏は毎年恒例の「びっくり10大予想」を発表、2012年に原油価格がバレル当たり85ドルまで下落し、S&P500種株価指数は1400を上回るとの見通しを示した。同氏が示した昨年の経済・株式予想は、楽観的過ぎる結果に終わった。

ブラックストーンのアドバイザリー・サービス部門の会長を務めるウィーン氏は1986年以降、毎年10大予想を発表している。今年の米経済成長率は3%を超え、失業率は8%を下回るとみている。同氏の予想に基づくと、原油価格は昨年末終値から14%値下がりすることになる。一方、S&P500種は11%の上昇を見込んでいる。

ウィーン氏は3日の発表文で、「原油価格の下落と株価の上昇は、消費者信頼感や消費の改善につながる」と指摘。「リセッション(景気後退)への恐怖だけでなく、長引く低成長を『ニューノーマル』とみる見方さえ疑問視される」と続けた。

ウィーン氏は2011年1月、経済成長見通しに加え、10年物国債利回りが5%に迫ると予想、S&P500種が1500に接近すると予想していた。エコノミストの予想中間値では2011年の経済成長率は1.8%となっており、10年債利回りは3.77%がピークだった。S&P500種は1363.61が期間内での最高値だった。ウィーン氏の予想が的中したのは、米失業率の低下と金・原油の値上がりだった。

  今年の全10大予想は以下の通り。

◎原油は85ドルに下落◎S&P500種は1400超え◎米実質GDP成長率は3%超、失業率は8%未満に低下◎大統領選はバラック・オバマ氏対ミット・ロムニー氏に民主党は下院で勝利するが、上院では敗北◎欧州はソブリン債危機の解決に向けた広範な計画を作成。ギリシャとイタリアが債務を再編。スペインとアイルランドが財政を強化。銀行のメルトダウンは回避。欧州経済は縮小。◎主要金融機関へのハッカー攻撃◎スカンジナビアやオーストラリア、シンガポール、韓国など「自国経済を賢明に管理している」と思われる国の通貨買いに◎米議会が今後10年間で債務を1兆2000億ドル削減することで合意。国防費やメディケア(高齢者医療保険制度)費用、農業への助成金、さらに一部の税控除をカットへ◎シリアのアサド大統領が更迭◎中国、インド、ブラジルの株価指数が15-20%上昇

原題:Wien Sees Oil Falling to $85, S&P 500Topping 1,400 in 2012 (1)

投資家ソロス氏がミャンマーを訪問、スー・チー氏と会談へ-FT紙

12月30日(ブルームバーグ):著名投資家のジョージ・ソロス氏が8日間の日程で今月26日からミャンマーを訪れており、同国で民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏と会談する予定だ。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が伝えた。

  同紙によると、ソロス氏は自身の慈善団体オープン・ソサエティーを通じて、ミャンマー関連のプロジェクト向けに毎年約200万ドル(約1億5500万円)の支援を提供している。ソロス氏の広報担当者はミャンマー訪問についてコメントを避けたという。

  FTはミャンマーの関係者の話として、ソロス氏は2人の息子とともに自家用ジェットで到着し、慈善団体の職員も同行していると報じている。