2011年12月30日金曜日

南米指導者にがん続出の謎、陰に米国か-ベネズエラのチャベス大統領

12月28日(ブルームバーグ):ベネズエラのチャベス大統領は、南米諸国指導者の間でがん患者が続出するという「非常に奇妙な」事態に、陰に米国の存在があるかもしれないとの見方をほのめかした。

  チャベス大統領は28日の軍向けのテレビ演説で、前日のアルゼンチンのフェルナンデス大統領の甲状腺がんとの診断に関連し、「中南米の一部指導者に起きていることを説明するのは、確率の法則をもってしても非常に難しい」と指摘。1940年代のグアテマラでの化学実験の背後には米中央情報局(CIA)がいたと述べ、米国を批判する者への政治的武器として同国ががんをまき散らしたことを示す陰謀が今後明らかになる可能性はあると語った。

  6月にがんと診断されたチャベス大統領はキューバで野球のボールほどの大きさ腫瘍を摘出している。同大統領はがんと闘ったブラジルのルセフ大統領やルラ前大統領、パラグアイのルゴ大統領らとの首脳会議を呼び掛けており、「自分の考えを伝えるだけだが、まったくもって奇妙な話だ」と語った。

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