2011年5月6日金曜日

NY金先物(5日):3日続落、銀は証拠金の再引き上げで急落

5月5日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物は3日続落。COMEXの親会社であるCMEグループが2週間弱で銀の証拠金を84%引き上げたことを材料に、銀は急落した。

  CMEは4日、銀先物の最低証拠金を9日の取引終了後から1枚2万1600ドルに引き上げると発表した。2週間前は1万1745ドルだった。銀は先週、31年ぶりの高値をつけた。この日、ドルは対ユーロで急伸した。欧州中央銀行(ECB)が追加利上げを7月以降に先送りする可能性を示唆したことが背景。

  T&Kフューチャーズ・アンド・オプションズ(フロリダ州)のマイケル・スミス社長は、「ドルの大幅反発を口実に利益確定の売りが出ている」と指摘。「ECBの姿勢がその原動力であることは明白だ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6月限は前日比33.90ドル(2.2%)安の1オンス=1481.40ドルで終了した。3日間では4.9%と、2010年2月以来の大幅安。

  銀先物7月限は3.148ドル(8%)安の1オンス=36.24ドル。4日間では25%下落し、1983年2月以降で最大の下げとなった。

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