2011年5月10日火曜日

金相場は2000ドルに上昇も、通貨に代わる投資先-スプロット氏

5月9日(ブルームバーグ):金相場は1オンス=2000ドルに上昇する可能性があると、資産運用会社スプロットのエリック・スプロット会長はみている。投資家が通貨を保有する代わりに金を購入するためという。

  同会長は9日、ニューヨークで開かれた投資家会合でインタビューに応じ、今年の金相場は少なくとも17%上昇するとの見通しを示した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のCOMEX部門で、昨年の金先物相場の平均は1オンス=1228.45ドル。昨年末は1421.40ドルだった。

  スプロット会長は、今年の金相場について、「過去11年にわたり年17%のペースで上昇している。少なくともその程度の上昇になると確信している」と語り、「今年、優に2000ドルに達する可能性がある。これは不可能ではない」とした。

  金相場は10年連続で上昇し、今月2日にはニューヨーク市場で最高値を更新した。ドルに代わる投資先を求める投資家からの需要が増えている。銀の年間騰落率も過去10年で9回プラスとなっており、先月25日には1オンス=49.845ドルと、30年ぶりの高値に達した。ただ、先週は27%下げた。

  9日の会合で基調講演者を務めたスプロット会長は銀相場について、投資家需要を支えに回復し、50ドルを超えると予想。金を過去10年の投資先、銀を今後10年の投資先と位置付けた。

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