2010年6月8日火曜日

金相場:1700ドルに上昇か、アジアの中央銀行の買いで-ドイツ銀

6月4日(ブルームバーグ):アジアの中央銀行が20年ぶりに金を購入しているため、金相場がさらに36%上昇するとの見通しを、ドイツ銀行の商品調査責任者、マイケル・ルイス氏(ロンドン在勤)が示した。金相場は先月、過去最高値の1オンス当たり1249.70ドルに達した。

  ルイス氏は3日、リマでのインタビューで、財政赤字の影響で主要通貨の価値の軟化が予想されるため金相場は向こう1年間に1オンス当たり1700ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。ETF(上場投資信託)も「多大な影響」を及ぼしていると述べた。

  ユーロの代替となる投資先の需要が拡大するなか、金相場は5月14日に最高値を更新し1249.70ドルを付けた。リマで会議に出席中だったルイス氏は「価格は依然、現行水準から上昇し得る」と指摘。「中央銀行からの新規需要があり、ETFへの資金流入も依然として非常に堅調だ」と語った。

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