2010年4月4日日曜日

【李嘉誠氏情報】香港のチョンコン:09年は53%増益-住宅販売の伸びで

3月30日(ブルームバーグ):香港の資産家、李嘉誠氏が経営する不動産会社、チョンコン・ホールディングス(長江実業集団)の2009年通期決算は53%増益となった。中国本土と香港の経済成長を受けた住宅販売の伸びや投資不動産の価値上昇が寄与した。

  同社が30日に香港証券取引所に提出した資料によると、純利益は199億香港ドル(約2370億円、1株当たり8.59香港ドル)と、前年の130億香港ドル(修正値、同5.63香港ドル)から増加。ブルームバーグがまとめたアナリスト10人の予想平均値の176億香港ドルを上回った。

  同社が49.97%保有するハチソン・ワンポアの分を除いた利益は128億香港ドルと、前年の66億9000万香港ドルから91%増加した。

  香港の住宅価格は昨年29%上昇し、同社の不動産関連の利益を押し上げた。



香港のハチソン・ワンポワの09年通期:純利益142億香港ドル

3月30日(ブルームバーグ):香港最大の資産家、李嘉誠氏が率いる複合企業ハチソン・ワンポアは、2009年通期が12%増益になったと発表した。欧州の携帯電話事業での損失縮小が寄与した。

  09年純利益は142億香港ドル(約1700億円、1株当たり3.32香港ドル)と、前年の127億香港ドル(同2.97香港ドル)を上回った。香港証券取引所向けの発表文で30日、明らかにした。ブルームバーグ・ニュースが5人のアナリストを対象に行った調査では146億香港ドルが見込まれていた(予想中央値)。

  同社はリセッション(景気後退)に対応し、英国やイタリアを含む市場で、無線事業でのマーケティング支出とネットワーク費用を削減した。

  マッコーリー・グループ(香港)のアナリスト、ゲーリー・ピンジ氏は決算発表前に携帯電話事業について、「顧客獲得費用は下がってきており、同社は事業をより効率的に進めている」と語っていた。

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