2012年1月14日土曜日

金トレーダー:過去2カ月で最も強気-中国の香港からの金輸入急増で

1月13日(ブルームバーグ):金トレーダーは、過去2カ月で最も強気な姿勢を示している。中国本土の香港からの金輸入量が過去最高水準に達したほか、投資家による米金貨の購入は過去約10年で最も高いペースとなっている。

  ブルームバーグが23人を対象に実施した調査では、18人が来週の金相場は上昇するとの見通しを示し、上昇を見込む割合は昨年11月11日以降で最大。今月11日に発表された貿易統計によると、中国本土の11月の金輸入量は約102.8トン、約55億ドル(約4200億円)相当に上った。米造幣局によれば、アメリカンイーグル金貨の今月1-11日の販売量は8万2500オンス。このペースなら、1カ月間の販売量は23万5000オンスと、1999年以来の高水準に達する可能性がある。

  経済成長鈍化への懸念に加え、欧州各国の首脳による債務危機封じ込めの取り組みが難航していることを背景に金相場は上昇。昨年12月29日に弱気相場入りまで1パーセントポイント以内まで下げて以降、7.3%上げている。

  金ブローカー、シャープス・ピクスリー(ロンドン)のロス・ノーマン最高経営責任者(CEO)は「市場関係者が注目したのは中国による購入の急増だ」と指摘。「金は購買力の保持能力を繰り返し示している。割高なようでありバブルとの見方もあるが、そうではない」と述べた。

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