2011年12月25日日曜日

ポールソンの「ゴールド・ファンド」、金上昇でも成績低迷-関係者

12月23日(ブルームバーグ):資産家ジョン・ポールソン氏率いるヘッジファンド運用会社ポールソンの「ゴールド・ファンド」は今年、金相場が11年連続の上昇となる見込みであるにもかかわらず、リターンがマイナス10.5%と低迷している。同ファンドのパフォーマンスについて知る複数の関係者が明らかにした。

  ゴールド・ファンドは鉱業株など金関連銘柄を対象としている。ただ、ポールソンが運用する全ファンド(計280億ドル=約2兆2000億円相当)の中では今年最も良いパフォーマンスとなっている。買収や経営破綻などの企業イベントから利益を狙う「ポールソン・アドバンテージ・ファンド」のリターンはマイナス35%程度。

  同関係者は情報が非公開であることを理由に匿名で、両ファンドのパフォーマンスは2010年12月28日から11年12月20日までの数字だと説明。全ての投資家にとってのリターンを反映したものとはいえない可能性があるとも述べた。

  ポールソンの広報担当、アーメル・レスリー氏はリターンに関するコメントを控えている。

  ポールソン氏は自身のキャリアにおける最悪の低迷にはまり込んでいる。今年はシティグループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)、サイノフォレストへの投資などで損失を被った。

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