2011年11月4日金曜日

金相場予想:上位アナリスト8人、来年3月までに最高値更新見込む

11月2日(ブルームバーグ):金相場の見通しを最も的確に予想したアナリストらは、9月に月間ベースでは2008年以降で最大の下げを示した金相場が回復し、来年3月までに過去最高値を更新するとみている。経済成長が停滞していることに加え、欧州の債務危機が解決されていないためだ。

  ブルームバーグが集計した予想中央値によると、ニューヨークの金先物相場は2012年1-3月(第1四半期)末までに14%上昇し1オンス当たり1950ドルになると見込まれている。これは、ブルームバーグが実施した過去8四半期の調査で最も的確な見通しを示した10人のうち8人の予想に基づく。2人は見通しを示すことを控えた。

  金に裏付けされた上場取引型金融商品(ETP)を通じた金保有量は10月に過去3カ月で最も大幅な増加を示した。また、11月22日までに金を2000ドルで購入する権利であるオプションが最も広く保有されている。

  オーストリアのエルステ・グループ・バンクのロナルド・ストーフェルレ氏は「金融システム全体の信頼感が失われており、安全性が高いとみられる投資先に早急に逃避する必要がある」と指摘。「環境は金にとって完璧だ」と述べた。同氏の過去3カ月間の予想は2番目に的確だった。

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