2011年11月4日金曜日

スイスが金融機密ランキングでトップ浮上、米国は5位-TJN

10月4日(ブルームバーグ): スイスは脱税に対する国際的な取り締まりにもかかわらず、金融機密指数でトップに浮上した。タックス・ジャスティス・ネットワーク(TJN)の報告で4日明らかになった。

  ロンドンに本部を置く独立系団体TJNが72の地域を対象にまとめた調査によると、スイスの後にはケイマン諸島、ルクセンブルク、香港が続く。デラウェア州を通じて2009年に首位だった米国は今回、5位だった。

  租税回避地として経済協力開発機構(OECD)のブラックリストに載ることを回避するため、スイスは09年3月、国際基準の順守に同意したが、TJNによると、スイスは自動的な情報交換に引き続き抵抗している。脱税をめぐる論争に終止符を打つため今年8月に英国とドイツと調印した協定が、「スイスの銀行の秘密主義を定着させる」と、TJNは予想している。

  TJNは協定について、「3カ国すべての政治家が、犯罪エリートの温床である秘密主義の業界を保護する用意があることを示している」とし、「スイスはOECD形式の多くの情報交換協定を締結し、スイスの伝統的な銀行秘密主義の浸透を制限しているが、実質的に効果がないとわれわれは考えている」と指摘した。

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