2011年9月15日木曜日

商品ETPへの投資、1-7月に29%減-バークレイズ・キャピタル

9月14日(ブルームバーグ):コモディティーの上場取引型金融商品(ETP)への投資が今年1-7月に29%減少した、とのリポートをバークレイズ・キャピタルが発表した。

  バークレイズ・キャピタルのアナリスト、ロクサナ・モハマディアン・モリナ氏は電子メールのリポートで、商品ETPへの資金流入が約78億ドル(約6000億円)と、前年同期の110億ドルから減少したと述べた。金価格は同期間中、15%上昇したほか、S&P GSCI商品指数は8.6%上昇した。

  モハマディアン・モリナ氏は「主に個人投資家が中心となるETPへの投資は、公的部門の金投資意欲、実需の金への健全な需要、先物市場の買い越しポジションの増加とは対照的な動きを示している。潜在的に経済に打撃を与えそうな要因が増えているが、商品に連動するETPへの資金流入は細っている」と述べた。

  ニューヨーク市場の金先物は6日に、1オンス当たり1923.70ドルと過去最高値を付けた。ユーロ圏と米国の景気減速が示されていることから投資家が逃避的な動きを強めた。

  バークレイズによると、1-7月に貴金属ETPへの投資は約3分の1に減った。非鉄金属ETPの8月の資金流出量は過去最大。農産品ETPは5カ月連続の流出超。

  モハマディアン・モリナ氏は電話で、「商品市場は株式などの市場に比べると、はるかによく持ちこたえていることを認識するのが重要だ」と述べた。

0 件のコメント: