2011年9月20日火曜日

金相場、年内に2400ドルに上昇も-ゴールドコアのオバーン氏

9月19日(ブルームバーグ):金相場が今年の高値からさらに上昇し過去最高値を更新すると、ゴールドコアのエグゼクティブディレクター、マーク・オバーン氏はみている。金融の混乱で投資家の需要が高まるためだという。

  金相場は年内に1オンス=2400ドルまで上昇し、来年には3000ドルを付けると予想。年初来では25%上昇しており、6日にはニューヨーク市場で過去最高値となる1923.70ドルを記録した。

  オバーン氏はカナダのモントリオールでの業界会議で19日にインタビューに応じ、「非常に広範囲にわたるグローバルな需要がある。金融や地政学的、マクロ経済、システミック面のリスクが需要をけん引しており、こうしたリスクが多少軽減されるまで見通しはかなり健全だ」と述べた。

  欧州の債務危機のほか、米国がリセッション(景気後退)に再び陥るとの懸念で資金逃避先としての金の需要が高まる中、金相場は11年連続で上昇する見通しだ。欧米の景気不振とアジアの中産階級拡大が金の購入につながるとして、相場上昇が購入の動きを抑えることはないとオバーン氏はみている。

  同氏は「不安という要素はある」が、それが需要の根本的な要因ではないと思うと指摘。「やみくもな不安ではなくむしろ慎重に分散投資を進める警戒の動きだ」とし、他の多くの資産より「金のファンダメンタルズ(需給)は魅力的だ」と語った。

0 件のコメント: