2011年6月26日日曜日

英BP前CEOのエネルギー投資会社、IPOの規模1600億円に拡大

6月16日(ブルームバーグ):英石油会社BPのトニー・ヘイワード前最高経営責任者(CEO)らが支援する投資会社バラレスの新規株式公開(IPO)の規模が「少なくとも」12億ポンド(約1600億円)と、10億ポンドから引き上げられたことが、ブルームバーグ・ニュースが入手したIPO概要書で明らかになった。

  この投資会社はヘイワード氏のほか資産家のナサニエル・ロスチャイルド氏、米ゴールドマン・サックス・グループのベテラン投資バンカー、ジュリアン・メセレル氏が支援。ヘイワード氏は先週、価値30億-80億ポンドの企業か資産を2年以内に買収する方針であることを明らかにした。概要書によると、IPO価格は1株当たり10ポンドで、17日にロンドン市場で取引が開始される。

  スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の株式調査アナリスト、クリスティン・ティスカレノ氏(ロンドン在勤)は「商品に有利なトレンドがあると考えれば非常に多くのチャンスがあり、ヘイワード氏はそのことが確実に分かっている」と指摘。「この企業は、既に成功している探鉱会社に市場参入の足掛かりを提供するだろう」との見方を示した。

  バラレスはIPOの規模を当初の予定から引き上げることを目指しているが、上場している商品取引会社としては世界最大手のグレンコア・インターナショナルの株価は5月19日のIPO以降、12%以上下落している。バラレスは16日、当初の予定より4日早く申し込み受け付けを締め切った。

  バラレスの広報担当者、エドワード・シンプキンス氏はコメントを控えた。

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