2010年11月14日日曜日

タレブ氏:量的緩和のリスクは「巨大」、FRBは理解していない

11月12日(ブルームバーグ):ベストセラーになったビジネス書「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・タレブ氏は、国債購入を通じて景気を刺激しようとする米連邦準備制度理事会(FRB)の取り組みについて、そこから生じるリスクは「巨大」だと指摘した上で、FRBはその潜在的な影響を完全には理解していないと述べた。

  タレブ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「当局者らはリスクというものを理解していない」と発言。米金融当局者を1998年に事実上破たんしたヘッジファンド、ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の運用者になぞらえた。

  同氏は著書ブラック・スワンで、まれにしか起きないものの甚大な影響を及ぼす大事件が歴史上、多々見られると指摘。そのような事件が起こらないと考えることを、世の中には白い白鳥しか存在しないとかつて誤って信じられていたのと同様だとするブラック・スワン理論を展開している。

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