2010年11月14日日曜日

ウォーホルがエリザベス・テーラー描いた絵画、約51億円で落札

11月9日(ブルームバーグ):米ポップアートの画家、アンディ・ウォーホルが往年の映画スター、エリザベス・テーラーを描いた白黒の絵画(1962年作)が8日夜、英フィリップスがニューヨークで開いた競売で、6340万ドル(約51億2500万円)で落札された。ウォーホルの作品としては2番目に高い価格となった。

  このウォーホル作「Men in Her Life」の落札などにより、フィリップスの競売落札総額は1億3700万ドルと、同社としては過去最高を記録。出品された59点のうち52点が落札され、シンディ・シャーマンやフェリックス・ゴンザレストレス、ルドルフ・スティンゲルら9人の作品にそれぞれの競売出品作としては過去最高値が付いた。

  ウォーホルの作品は、米写真誌ライフに掲載された写真を基に、控えめな様子のテーラーと3番目の夫マイク・トッド、将来夫となるエディ・フィッシャーが描かれた縦約2.1メートルの作品。予想落札額は約4000万ドルで、一部のディーラーはこの価格についてオークション開催前、高過ぎるとの見方を示していた。参加者2人の電話入札合戦の結果、落札価格は予想を大きく上回った。

  今回のフィリップスの競売は、業界が昨年の低迷から回復したかどうかの試金石となる3つの現代美術作品オークションの幕開けを飾った。米サザビーズと英クリスティーズ・インターナショナルは9日と10日の夜にオークションを開催予定で、落札総額は最高5億6500万ドルが見込まれている。

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