2010年7月16日金曜日

ユーロは対ドルで今後2カ月間に6%上昇、円も一段高へ-ファロス

7月16日(ブルームバーグ):中国が外貨準備で米国債を手放す一方、欧州や日本など流動性の高い債券市場に向かう中、外国為替市場ではユーロと円が一段と上昇する公算が大きい。ファロス・トレーディングが指摘した。

  同社のトレーディング責任者、ダグラス・ボースウィック氏は電話インタビューで、中国が先月19日発表した人民元の弾力化は米国債の保有を減らす柔軟性を同国に与え、これによりユーロはドルに対し今後2カ月で6%上昇し、4月以来の高値を付けるだろうと予想した。中国の温家宝首相は16日、中国にとって欧州は外貨準備の主な投資先の1つだと語った。

  ボースウィック氏は、ユーロは今後2カ月にわたり200日移動平均線の通る1ユーロ=1.3684ドルに向けて上昇するとみている。「中国当局の言う通り、通貨バスケットを参考に人民元が取引されれば、ユーロと円が上昇するのは明らかだ」と語った。

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