2010年6月24日木曜日

ジム・ロジャーズ氏がユーロ買い-救済で傷付いても消えるのは15年先

6月16日(ブルームバーグ):著名投資家ジム・ロジャーズ氏は、ユーロを購入していることを明らかにした。同氏は一方で、財政赤字国の救済が最終的には共通通貨を破壊するとみている。

  同氏は16日マドリードでのインタビューで、「こうなるはずではなかった」とし、「欧州のためにも世界のためにも、失敗をした人を救済するのが良いことだとは思わない」と述べた。

  ユーロ圏の一部の国の財政赤字問題を背景に、ユーロは今年に入り14%下落。欧州連合(EU)は7500億ユーロ規模の救済メカニズムを取りまとめた。

  ロジャーズ氏は「強い通貨をおとしめ、どんどん弱くしたことで、最終的にユーロは破壊されるだろう」と述べた。「それまでの当座、ユーロをロング(買い持ち)にする」と続けた。

  ロジャーズ氏は今週ユーロを購入したほか、さらに買い増すこともあり得ると語った。センチメントが極端にネガティブになっているためと説明。また、ユーロが姿を消すのは10-15年後のことだとも指摘し、「参入して売りの相手方を務めるべきときだ。ユーロは売りたたかれ過ぎた」と述べた。

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