2009年8月31日月曜日

NY金:金/銀比価の低下で銀主導の展開か=光陽FT

8月31日10時26分配信 サーチナ

 ドル建て金現物は東京工業品取引所終了時の949.15ドルから、NYで961.00ドルまで上昇し、3週間ぶり高値。午前8時現在955.35ドル。東工取の金先物は、期先換算値で2880円前後。

 この秋に1000ドル突破を試す途上で、13日から収斂してきた保ち合いレンジを上抜けかけた格好。北米金鉱山株価指数XAUも一目均衡表の雲を抜け出し、5-8月高値の抵抗突破に挑む気配あり。粗糖や銅の急騰に要注意。その後を追う形で銀が上昇し、金/銀比価は8月19日の68.2から64.8に低下。商品市場の投機マネーがリスクを取り始め、需給無縁の古典的な循環的価格高騰の気配。1-2月、4-6月と同じく銀主導で金1000ドルを試す公算あり。

 欧米中銀の金リースに基づく「ゴールド・キャリー」、現物売却に絡んだ「振るい落とし」の可能性はまだ排除できないが、同時にそのキャリー・トレードの限界も見え始めているもよう。金融市場の金利バランスも警戒領域に入ってきた感あり、ゴールド・キャリーの巻き戻しや実需の逼迫を想定しておくべき。まずは970ドル前後の攻防が鍵。

 一方、ドル建て白金現物は東工取終了時の1239ドルから、1246.50ドルまで強含んで簿に悩む。午前8時現在1240.50ドル。東工取白金先物は、換算値で3730円前後。

 週末・月末前の商いとはいえ、銅の急伸、11カ月ぶり高値更新にも付いて行けず。非鉄・貴金属全体が強気に傾いてきている点は注意を要するが、中期的には現物1200ドル、東京期先3600円割れを目指す途上とのスタンス変わらず


NY金:銀主導の展開になるか=光陽FT
Y! V 2009/08/27(木) 13:33

  ドル建て金現物は945ドル前後から942.90ドルまで軟化。正午現在945.20ドル。東京工業品取引所の金先物は正午現在、期先6月限18円安の2862円、新甫8月限は2861円。6月限は25日安値2857円に顔合わせする。

  金ETF最大手「SPDR」の現物保有残高は1061トン。この3カ月で72トン、6.4%減少し、5カ月ぶりの低水準。反面、「iShares」の銀ETF残高はこの間も増加傾向を維持し、直近では8824トン。同様に金/銀比価は7月初めの72から66前後に低下。相対的な銀投資の強さを裏付ける。

  中国政府による実質的な「銀投資奨励」が一因している公算あり。金/銀比価の低下が続けば、11-2月や4-5月のように銀主導の上昇局面を迎える可能あり。恐らくそれはマーケットがリスク選好を強め、米国債売りと同時に起こる。こうした展開が本格化するとすれば、9月以降か。その前にはリース絡みの現物売りで一時的に大きく下押す可能性も。

0 件のコメント: